Complete text -- "来た来た"

21 April

来た来た

穀雨の翌日、晴天、気温上昇。そこへ突然天気通りに、昭和10年亥年、70才叔父が事務所に来る。女房の方だから血は繋がっていない。やることと、見た目は若い。声がでかい。初対面の人は一歩引く。自己中心的ではないが、強烈なキャラだ。初めは戸惑ったが、ここ10年は何かと可愛がられるしお互いにため口を聞いたり。いつもうおーっと自分の風呂敷を大きく広げ、いいたい事をずけずけ言い、飲み、食べそのうちさらっといなくなる。風がびゅーと吹いて行ったようだ。随分敵もいるだろうが、それにもまして味方も多い。ただしたまに叔母に「お仕置き部屋」に閉じこめられるらしい。伯父、叔父は何人かいるが、唯一一緒にお酒を飲んで楽しい一番のおじちゃん。古稀のお祝いを企画してあげるからね。
花粉はだいぶ少なくなった気がする。クシャミ、鼻水が少なくなってきたが。

Tony RiceのThe Bluegrass Guitar Collection を久々に聴く。Serial Nnumber58957のClarence White / Martin D28を背後にたすき掛けにした裏ジャケ、かっこいいな。


午後カメラマン谷ちゃんが来る。自分用のデザインを色々いじってさんざん迷って唸っていた。最後にこちらが手を貸して、本人納得。さすがというが、何年も商売してるんだからさ。さー譲君の所へちょっとよって新しい品揃えなど冷やかして帰ろう。

押尾コータロー:で一躍有名になったGrevenがなにやら作業中。腕組してるぞ。これはまだすっきり片づいてはいないポーズ。今や注文後3年以上は確実にまつGreven,でも細部の詰めが甘いって。リぺアーは苦労するらしい。それでも何とかする。じゃーなぜそんないい加減なGrevenがもてはやされる?音作りがうまい。木を見て力木をそれに合わせセット、Greven のサウンドはキープする、ところだとさ。なんだかいい加減なおさっさんだよ、Greven。でもそれなりの価値はあるんだろう。さて。ちらちら足下の立派なケースが気になる。「あー面白い楽器がありますが、弾きますか?」そりゃ、弾かせてもらいます。おー、あこがれのDana Bourgeois,マナショーに出品の何本かの一本、たまたま大手楽器店からの修理依頼を完了、それを厚かましく試奏。うわー、すごい。トップはアディロンダックススプルース、サイド/バックはハカランダ。楽器の奥深さ、ほんまもんに触って、感じるな。いきものさ、ギターは。

17:44:39 | 14capo14 | | TrackBacks
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