Complete text -- "全東洋街道・下巻"
20 April
全東洋街道・下巻
Astrius D Prewar 。平成7年6月6日に完成したことが判明。ラベルのシリアルNo.からの問い合わせに返事が返ってきた。嬉しいね。しかもラベルになにやらサインがしてある。誰が作った楽器かすぐわかる。いいぞ。さすが。約10年前に生まれたってぇーことかい?まだガキじゃん。これからかわいがってやるぜーぇい。など生言う前に、なめられないように腕を上げないとね。いいんだ、これで。感じるのは今しかない。今巡り合っていいと感じる。これが旬だ。今朝の通勤は全く大丈夫だった。良かった。薬も全く頭に浮かばなかった。本は藤原新也、「全東洋街道(下)」集英社文庫/昭和57年第4刷をもっていって読んでいた。トルコ・イスタンブールから始まる東洋を巡る旅、西の果てから世俗の埃や垢をまみれて来た旅。刹那、突然ヒマラヤを前に、いっさいの世俗を断ち切ってみたい欲求にさいなまれる。インド・中国・パキスタン、微妙な勢力分布を描くヒマラヤ国境地帯、曖昧だが厳しい国境紛争のただ中標高4000m険しい山中に、石のごとく無言で張り付く小乗仏教の寺院。その世俗と境界の門を前に、持参の食料をいっさい土中に埋める。そこでは数日空腹で眠らぬ夜。朝一度のおよそ食物と思われぬ塊を前にして往生。が、いつしか不自然がついに自然にへんげ、ヤギのえさ、と拒絶した塊を口にし、噛みしめ、ついに味わう。なんとも噛みしめる程に味があると、言うところで、車中眠くなった。うとうと世俗の考えられるあらゆる匂いに晒されて、そうこうするうちどーでもこうでもいいやー、などしていたら終点であった。
ケバイチさんから追加の、わざわざ渡良瀬に出かけて取ってくれた芥子菜と菜の花が宅急便で届いた。女房によれば、うち中が芥子菜臭いそうだった。帰ったらすべて漬けが完了していた。ご苦労様、後が楽しみです。菜の花はオヒタシでいただきました。市販品より香り強く、菊を思い起こす多少の苦味あり。ただ野趣は満点、先日の芥子菜、ほたる烏賊とともに日本酒の温燗で堪能でした。ありがとう。
21:31:36 |
14capo14 |
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