Complete text -- "まさか、きみに"

04 August

まさか、きみに

真夏の犀川のレインボー。
暑い夏の日の夕方、フライは「ダンケル」で。
「生き物」を感じますか?
艶やかな肌を

まさか。またきみに会えるとは思わなかった。採血台に腕を乗せる。ふと視線を上げると、きびきびと立ち働く白衣のきみ。少しだけ軽めの茶色、アップの髪、うなじが眩しかった。3年ぶりで戻したこの健診機関でそんなこと思い出していた。きょうも数項目の検査のあと採血の順番を待つソファー、まさか!きみが歩いて通りすぎた。内科の触診を終わり、全て終了かと思ったら、看護師の問診がある。きみも問診を担当するんだ!数人が待っている。お願い、どうかきみが担当の順番が来るように。駄目元でつぶやいた。

やがて時は幸運の鐘を鳴らす。やった!僕の名前を呼んだきみ。「はい」。
問診の小間に入り、とてもいい感じで今日の健診の説明をし、検査時間の遅延のお詫びをくれた。「毎日の運動、すばらしい!14階まで階段を昇るの?会社のですか?」「続けていらしてどんな風にかわりましたか?」僕は冷静に答えた。どきどきはしなかった。嬉しかった。

とても。またね、来年ね。うふふ。

16:10:25 | 14capo14 | | TrackBacks
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