Archive for 14 March 2005

14 March

あれからひと月

バレンタインデイからひと月。現実はチョコほど甘くない。よく噛んでみよう。



ある大学の先生の仕事をさせていただいた折、今の学生へのいろいろな危惧、心配などを聞かせていただいた。よくあるパターンとして話しに出た事がそっくり息子に当てはまる。わが息子、これからの自分をどうする。この時代、世の中をどうやって生きて行く?

さて、おやじの番。当時の自分はどうだったのか?何に真剣に向き合ったのか?社会にでるとはどういうことだ、とよく考えていただろうか?肩身は狭いぞ、おやじは。子どもの鏡だしね。

もはや日本の社会は成熟を通り越して、衰退期に入った。これでもか、と満たされ過ぎ、それを謳歌してきて、替わりに生きる力をそぎ落とされてきた。中国で月給の7割を親に仕送りする、そんな学生と一緒に2週間の体験労働を計画している、とその先生は言っていた。学生へのショック療法の意図だと。それはそれで厳しい現実を認識するきっかけとなり効果を上げるかもしれない。
一方、中国も経済活動が益々活発になり、いずれ日本同様に社会が成熟、衰退を迎えることだろう。それが人類の歴史の変遷だと思うが、近年その変化の加速が尋常ではない。

Dog Yearという言葉、は現実には死語だろう。今の変化の速度はそんな物ではない。フライフィッシング流にいえば水生昆虫のはかなきモノの代名詞、カゲロウ類の一生ほども短い。人類誕生から現在までを1メートルの物差しに例えるとこの百数十年の様々な発展、発達はわずか数ミクロンのそのまた何万分の一かの時間で起こっている変化ではないだろうか?かつて経験したことのない早さの変化にいやおうなく向き合わなければならない。

便利さを捨てる事は難しく、時間も戻すことはできない。
さて、若者、いったいどうする。おやじはわからないよ。
が、そういう今を生きている事だけは考えておけ







高層ビルの間から、東の方向に筑波山。霜が降りた寒い朝。
何億年もかけて山をなす。
手前はこの数年で一変し刻々と変わる。


07:13:09 | 14capo14 | | TrackBacks